メルマガ 2023年6月号
6月になりました。暑さも本格化してくる時季です。衣替えやエアコンの試運転はお済みですか?
いざエアコンをつけようとしても動かなくて蒸し風呂になるなんてことが起こらないように、今のうちに試運転とフィルターの掃除を済ませておきましょう。
ついでにパソコンのファンまわりのホコリもとってあげてくださいね。
今月のメルマガは以下の3記事になります
GA4への切り替えはお済みですか?
以前お伝えした通り、今年の7月1日をもってUA(Universal Analytics)の計測が終了します。
UA計測終了後もGoogle Analyticsでアクセス解析を行う場合、GA4(Google Analytics 4 Property)への切り替えが必要となります。
切り替えとはいえ、UAとGA4では仕組み、計測方法、レポートの仕様まで異なるため、全く別の解析ツールと思った方がいいでしょう。
ではなぜUAと全く別物のGA4に切り替えなければならないのでしょうか。
GA4の主な特徴とともにメリットをご紹介いたします。
- 1.ウェブとアプリを跨いだ計測が可能
UAではスマホやPCなどのデバイスごとにユーザーを判別していたため、同一ユーザーでも別ユーザーとして判断される可能性があり、ユーザーの行動が詳細に把握できませんでしたが、GA4ではユーザーを中心に計測するため、「PC→スマホアプリ→商品購入」というデバイスを跨いだ行動でも、ウェブやアプリに関係なく同一ユーザーとして判断できるようになります。
- 2.AIや機械学習を活用し、ユーザー行動の可能性を予測できる
UAでは実際のユーザー行動を基にした過去データの分析を行っていましたが、GA4では、機械学習によって、過去データから将来の予測がGoogle Analytics上で行えるようになり、購入の可能性(7日以内に購入に至る可能性)や、離脱の可能性(7日以内にサイトやアプリを利用しなくなる可能性)を予測できます。
- 3.プライバシー保護を考えたデータ収集
ユーザーのプライバシーやデータ保護の基準が高まっていることを踏まえ、以下のような機能が備わりました。
- ①アカウントのデータ設定を制御する機能
- ②データを広告のパーソナライズに使用するかどうかを選択する機能
- ③Analyticsからデータを削除する機能
- 4.収集データのクラウド保存が可能
BigQueryという、Googleのクラウドサービスが提供するデータ管理と大量データを超高速で解析できるサービスです。 GA4とBigQueryを連携させることで、アクセス解析の膨大なデータやCSVファイルなどのデータを格納することや、Google AnalyticsからBigQueryに読み込んだデータを他のデータと組み合わせて分析することができます。
以上のことから、GA4はウェブとユーザーの関係の変化に合わせて進化したもので、プライバシーを保護しつつも、解析をより一層、販促やユーザーの購入行動につなげやすくなったことがおわかりいただけると思います。
では、いつ切り替える?
なるべく早いに越したことはありません。
先述の通り、UAとGA4は全く別の解析ツールと考えるべきものということもあり、慣れる必要があります。
並行して使用することで、使用感覚や取得するデータの差異について確認でき、切り替え後のデータの取りこぼしを防ぐことができます。
残り1か月を切りましたが、まだ間に合います!!
まずは営業担当にお問い合わせください。
メールの「届かない」を減らす、SPF/DKIMとは
年々増え続ける迷惑メール、ここ最近は特に金融機関や各種サービスを装った迷惑メールが目立っています。
Eメールは、送信元が送信先を指定して送信することで、送信先はそのメールを受信し閲覧できる仕組みなのですが、さらに詳しく説明しますと送信する際に送り先のメールサーバーのIPアドレスを調べて、そのIPアドレスに向けてメールを送信します。郵便でいう郵便番号や住所のようなものですね。
宛先はそのような仕組みで相手先のサーバーを見つけて送るのですが、その際にはもちろん「From」として送信元であるメールアドレスを付けて送信します。...ですが、この送信元である「From」については偽装が可能であり、多くの迷惑メールがこの「From」を偽装して送っています。迷惑メールを受信した経験がおありであれば、大手のショッピングサイトや金融機関などを偽装したメールを受信したことがあるでしょう。迷惑メール業者は偽装したメールを生成し送信、これらを機械的に大量配信していることがおおよそです。
一時期はインターネット上に流れているメールの8割以上が迷惑メールだったこともありましたが、メールソフトやサーバーにおきましては、それらを検知して件名に[SPAM]を付ける、フィルタ機能で迷惑メールフォルダに仕分ける、などの仕組みを持たせることが今現在では多く普及しています。
各社様々な仕組みをもって迷惑メールに対抗していますが、多くがサーバー側にてメールの情報を確認し一定基準でのスコアで判断しています。多くのサーバーで迷惑メールと判定されているメールや、不特定多数に大量のメールを配信して到達できずに戻ってくることの多い形跡のあるサーバーからのメールはスコアが低くなるなどがあります。
メールで利用するアドレスに含まれる「ドメイン」。例えばsupport@attend.co.jpのattend.co.jpの部分になりますが、このドメインの所有者やその組織が正しく送信しているものかどうかを判断する技術として「送信ドメイン認証」があります。難しい技術の話になりますので、かいつまんでお話ししますと、正しい利用者が正しい方法で送信しているかどうかを認証手続きで判別し、以下のような情報を持たせます。
- Received-SPF: Pass (sender SPF authorized)
- Authentication-Results: mail.domain.com dkim=pass
これらは送信認証技術であるSPFとDKIMをパスしました、といった内容を送信するメールに付与することで、上記のスコアに反映されて迷惑メールとして判定されることを防ぎます。 SPFはSenderPolicyFremeworkの略で、ドメインの所有者だけが設定可能なDNSと呼ばれるサーバーに設定を施しそれを基に認証手続きを行います。またDKIMは同じくDNSサーバーにて設定を行いますが、メールに付随する情報が改ざんされていないことを検証します。
Gmailは非常に多く普及し、当たり前のように利用されている人気のメールサービスですが、個人向けに提供しているGmailにおきましては、2022年11月より上記のSPFまたはDKIMの設定が必要、そうでない場合は、迷惑メールに分類すると案内しています。これによりますと、いずれも設定していない場合は拒否または迷惑メールに分類すると明記されています。
Gmail DKIM を使用してなりすましと迷惑メールを防止する
アテンドでは法人で利用するメールサービスということもあり、SPFとDKIMのいずれにもすでに対応しております。これにより到達性の高いメールを実現しているほか、国内UTMシェア1位のFortiGate(フォーティゲート)により厳しくウィルスや不正な侵入などを検知しますので、安心してご利用いただけます。ビジネスにおいては連絡報告手段の一つとして、メールはまだまだ多く利用されており、サービスだけでなく使われている技術においても時代に合わせた対応が必要になります。今後におきましても時代やニーズに対応し最適なサービスを提供できますよう、努めてまいります。
アテンドでは、ご利用のIT環境での用途や状況などに合ったおすすめをご提案いたします。また様々なメーカーもお取り扱いいたしますので、ご遠慮なく担当にご相談ください。また、お困りごとがありましたら、お電話およびご希望でのリモート接続を通して、サポートいたします。
動画でPR 「伝わる動画」とは
近年、YouTubeやTikTok、HPのトップページ、デジタルサイネージでの動画広告など、動画を目にする場面が増えており、当社でも、お客さまが気合を入れて制作された動画をトップページに載せてほしいというご依頼が増えているように感じます。
うちでもやりたいけど、動画って編集大変そう…
となかなか手を出しづらいのが実情ですよね。
今回はそんなお悩みをお持ちの方の背中を押す一助になるべく、 悩まずに、まずやってみるための動画のセオリーをご紹介いたします。
- ①会社案内や説明動画など、内容をしっかり伝えたい
コツ:動画の長さは60秒~90秒、「7秒ルール」を守って簡潔に
人間の脳の構造上、映像の持つ意味を理解するのに要する時間が7秒と言われています。
7秒未満の映像だと、理解不能な部分が残り、7秒を超えると間延びした印象を受けます。
ナレーションを入れる場合は、1カットごとに15字程度ほどで、映像で読み取れないことを補足として挿入します。
ニュースや情報番組でも、7秒程度のカットそれぞれに、カットを跨がずにナレーションが入れられています。
例えば、ある公園でたくさんのチューリップが敷地一面に咲いているカットでは、「毎年15万本のチューリップが咲き競います」という具合です。
長すぎず短すぎない7秒と効果的なナレーションやテロップで、情報をしっかり受け取ったという安心感を持たせるのがカギですね。
- ②興味をもってもらって誘い込みたい
コツ:30秒以下の短い動画で、イメージと印象付けの「3秒ルール」を駆使
人間は3秒までならどんな画面でも退屈せずに見ていられると言われています。
30秒の動画を作る場合、とりあえず場面ごとに3秒ずつ切ってつなげるだけでも、10カット用意すれば、それなりに形になります。
3秒間隔でカットを繋ぐと、映像の持つ情報だけをテンポよくイメージとしてコンパクトに伝えることができます。
テレビCMではこの3秒ルールがよく用いられています。
ビールのCMなら、
- ①冷蔵庫に向かう(3秒)
- ②缶ビールを冷蔵庫から出す(3秒)
- ③プシュッと缶を開ける(3秒)
- ④グイッと飲んでプハーっと叫ぶ(3秒)
- ⑤社名、商品名の画面が出る(3秒)
このことから、イメージで印象付けるには、3秒ルールが効果的ということがわかります。
余談にはなりますが…
「人間の集中力は8秒が限界」
YouTubeを見ているときに、長い広告を見るのが面倒でスキップしてしまいますよね。
人間の集中力は8秒と言われ、それ以上長いと退屈してしまいます。よほど興味がないと長い広告は見てもらえないですね。
そこでスキップされずに見てもらうために考え出されたのがYouTubeでも増えているパンパ―広告です。
6秒という長さではスキップができないので、強制的に最後まで見てもらうことができます。
このパンパ―広告では、短い1秒のカットを連続的に流したり、シリーズ化したりして、よりインパクトのある内容にして、購買意欲を高めることが目的となっています。 そのため、ターゲットや伝えたい情報をしっかり絞り込んで、明確な内容にするという高度な技術が求められます。
このように、目的によって動画自体の長さやカットの長さを決めてカット割りを考えれば、狙い通りの動画ができてしまいます。
動画編集ソフトに関しては、簡単なものからプロ仕様のものまでいろいろありますが、以下のソフトは無料で初心者でも扱いやすいという記事をよく見かけます。
「VideoPad」
「VideoProc Converter」
YouTubeでチュートリアル動画などがアップされているので、参考にしながら実験的にやってみるのも楽しいかもしれませんね。